グループホームにおけるスタッフの仕事は、入居しているお年寄りの生活を支えることです。
入居者は認知症ですから、日常生活をするうえで支障がいろいろとでてくるのです。
例えば、施設内の掃除を行う時に掃除機の使い方を忘れてしまう、洋服を着るときに順番を間違えるといったことが起きてしまいます。
施設を出かける時は正常でしたが、外出先から施設に帰れなくなるといったことも起きます。
そういったことに対して、対応したり、声をかけて生活ができるようにサポートする仕事なのです。
従って、仕事をするうえで認知症の症状を良く理解しておかなければトラブルのもとになるでしょう。
スタッフは施設内で利用者と一緒に生活をしますし、交替制ではありますが夜の寝泊まりもあります。
認知症に対する対応の仕方や、認知症を悪化させない環境へ改善する方法などを知っておかなければ仕事にもならないでしょう。
病気だからといって何もさせないのでは症状が悪くなるだけなので、本人ができることは援助せず本人にやってもらいます。
症状に対する上手な介護の仕方をマスターすることが、グループホームで仕事をするうえでは大変重要なことです。
そのためには、笑顔で会話をしてコミュニケーションを取りその利用者一人ひとりを理解すること。
どんな言葉をかけられようと、どんなことをしようと本人の言葉や行動を絶対に否定しないで受け止めて、付き合っていくことが大切です。